Covers shown: LP 1983, CD 2004
シーズンズ(1983年)

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プロデュース:ジョン・レッキー
大部分のヴォーカル:モーガン・フィッシャー

英国:チェリー・レッド・レコード B RED 54

2004年に『Look At Life』とともにイギリス
のボイスプリントレコードよりCDで再リリースされた作品
(VP290CD)。

2004年の再リリース版CDへのジョン・レッキーのコメン
ト:「『Seasons』は私がプロデュースした中でもピカ
一のアルバムだろう。オリジナル版が旧式の8トラック機器を
使って地下室で録音されたものであることを考えると、このリ
マスターされたCDの音は素晴らしい!」


1. タイム・オブ・ザ・シーズン
2. ジニーバ
3. テイク・ア・ハート
4. ア・テイスト・オブ・ハニー
5. アン・オム・エ・ユン・ファム
6. カラード・レイン
7. カイツ
8. ザ・サイレント・ゾーン
9. メイ・ディス・ビー・ラブ
10. ザ・ワールド・アット・ワン

ジョン・フィドラー:歌(トラック3、9)スワミ・プラブ・
ミテン:歌(トラック6)、パーカッションスワミ・デヴァ・
ピーター:ギター、フルート、琴、タンブラ、
ヴァイオリンスワミ・ディヴャム・ラヴィ:パーカッション、
ドラムマ・ギトカ:歌(トラック1、4、5、6、9)ザ・
メディナ・ラジニーシュ・ヶイリ・バンド(トラック10)

ロックで12年間、パイプスタジオでの一心不乱の仕事を終えた
モーガンにとって、長い充電期間が必要な時期に来ていた。
そこで彼は、まず、インドへと心の旅路に就いた。さらに
イギリスに戻ってから、サフォークにあるスピリチュアル・
コミューンでしばらく過ごした。その後モーガンは、サフォーク
の地で新しいアルバムに取りかかることにした。モーガンは自分
のルーツを忘れておらず、ニューエイジ一色のアルバムづくりに
精を出した。実際、このアルバムは、モーガンが若い頃(60
年代)から慣れ親しんだニューエイジという音楽に捧
げられたものなのだ。ヴォーカルのほとんどはモーガンが担当し
、ロバート・ワイアットを思わせる、高くて表現力豊かな声を
披露している。元「ブリティッシュ・ライオンズ」そして「
メディシン・ヘッド」のヴォーカル、ジョン・フィドラーも2
曲歌っている。「シーズンズ」のプロデュース、ミキシングは
コミューンのメンバー、ジョン・レッキーの手によるものだ。彼
はロック界では有名な巨匠で、XTC、ヒューマン・リーグ、
ビバップ・デラックス、シンプル・マインズ、そしてパブリック
・イメージなどのプロデュースも手がけている。ジョンをさらに
有名にしたのは、ストーン・ローズ、ザ・フォール、
レディオヘッド、クラ・シェイカー、スピリチュアライズド、
ドクター・ジョン、ロス・ロぼス(ほんの一例だが!)などの
プロデュースである。このアルバムに収められているほとんどの
曲は、60年代に大きな影響力をもったバンドのものである:
トラフィック、ザ・ゾンビ、ジミ・ヘンドリックス、ビートルズ
、そしてソローズなどである。編曲は、ワールド・ミュージック
とエキゾティカの混ざった面白いものになっている。当時、
こうしたコンセプトが一般の人の意識に上
ることはほとんどなかったといってよい。アフロ/ラテン・
パーカッション、民族音楽やエスニックの楽器、そしてアナログ
・シンセが絶妙にミックスされており、かなり時代を先取りした
アルバムだった。